本記事では、アイビスサマーダッシュの過去10年で好走している血統を紐解き、今年の出走馬の有力馬を紹介いたします!
ぜひ最後までご覧くださいませ!
目次
過去10年の血統成績 父系
アイビスサマーダッシュで3着以内に入った馬たちの父系、母父系に注目すると
父系では、ミスタープロスペクター系が目立ちます。
例えば、2019〜2023年の勝ち馬は、すべて父がミスプロ系です。
バトルプラン(父エンパイアメーカー=ミスプロ系)はライオンボスの父として、2019年→1着、2020年→2着、2021年→2着と、3年連続で馬券圏内に入りました。
同じくミスプロ系のマクフィ(父ドバヴィ)は、2021年と2023年の勝ち馬オールアットワンスの父、
モンテロッソ(父ドバヴィ)は、2022年1着、2020年3着ビリーバーの父、として活躍しています。
さらに、内国産のスプリント系種牡馬も好走傾向にあり、ナスルーラ系のスプリンター:サクラバクシンオーはベルカントで2015・2016年の連覇を達成しました。
一方で、サンデーサイレンス系種牡馬からは勝ち馬は出ておらず、過去で10年で【0-1-2-27】と苦戦しています。実際に、ディープインパクト産駒などの父サンデー系は、2014年以降1頭も勝馬を出せておらず、直線1000mという特殊条件では、非サンデー系の欧米スプリント血統が中心になっています。
過去10年の血統成績 母父系
母方の血統(母父)は、父系とは異なり、サンデーサイレンス系が頻出します。
過去10年の3着以内の30頭中、母父がサンデーサイレンス系だった馬は実に半数近くにのぼり、2018年ダイメイプリンセスから2022年ビリーバーまで、母父サンデー系の馬が5年連続で勝ち馬となっています。
例えば、勝ち馬の母父を見ると
2018年→ダイメイプリンセス:母父ダンスインザダーク
2019年→ダイオンボス:母父ステイゴールド
2020年→ジョーカナチャン:母父ネオユニヴァース
2021年→オールアットワンス:母父ディープインパクト
2022年→ビリーバー:母父ネオユニヴァース
これらはいずれもサンデーサイレンス直系ないし、その後継種牡馬であり、
「スピード血統×母父サンデーサイレンス系」
という配合が一つの鍵となっています。
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血統分析に戻ります。
過去10年から見る有力血統
以上のデータから、アイビスサマーダッシュで好走しやすい血統パターンとして
「父系に短距離志向の強い欧米血統を持ち、母父にサンデーサイレンス系の配合」
が浮かび上がります。
この組み合わせは、父系の爆発的なスピードと持続力、母系からはサンデーサイレンス由来の底力と瞬発力を引き継ぐことで、直線競馬に必要な能力を兼ね備えていそうです。
Storm Cat系やSeeking the Gold系といった米国スピード血統を持つ種牡馬の産駒が好走しており、これらは瞬発的なスピードとパワフルな加速力を伝える血統で、平坦は直線コースの競馬に向いています。
以上の分析から、
「スピードの絶対値」が高い血統 × 「スピードを最大限発揮させる下地」のサンデーサイレンス系
が有力血統配合とし、今年の出走馬たちに当てはめてみます。
血統傾向から見た有力馬
有力馬① ピューロマジック
父 アジアエクスプレス(ヘニーヒューズ=ストームキャット系)
→ 米国スプリント血統
母父 ディープインパクト(サンデーサイレンス系)
→ 言わずと知れたサンデーサイレンス系
この配合は、「北米型スピード×サンデー系」の組み合わせで、前述の【父スピード血統×母父サンデー系】のトレンドそのものの血統となっています。ストームキャット系由来の爆発的スピードと、ディープインパクトの瞬発力・底力の両面を併せ持った非常に適性のある血統となっています。
有力馬② ブーケファロス
父 ビッグアーサー(サクラバクシンオー=テスコボーイ系 )
→ 高松宮記念優勝馬で、ナスルーラ系スプリンターの代表格・サクラバクシンオー直仔。サクラバクシンオー産駒(例: 2015–16年優勝ベルカント)などナスルーラ系スピード血統の活躍も当レースでは目立っており 、ビッグアーサーの血を引く本馬も父系から強力な短距離適性。
母父 ダンディコマンド(ニホンピロウイナー系)
マイナー血統ながらニホンピロウイナー系(短距離巧者)であり、全体的に短距離志向の配合。
父系がミスプロ系ではない点以外は傾向と合致し、ナスルーラ系スピード血統の代表的存在です。
有力馬③ ニシノトキメキ
父 アドマイヤムーン(フォーティナイナー系 )
→フォーティナイナー直系のミスタープロスペクター系で、産駒には高松宮記念馬セイウンコウセイがいるなど短〜中距離で実績十分のスピード血統
母父 ゼンノエルシド(ニジンスキー系 )
→欧州ニジンスキー(ノーザンダンサー系)。サンデー系ではないもののノーザンダンサー系のスピード能力を継承。
母父はサンデー系ではありませんが、父系から受け継ぐ米国型スピードによって直線競馬への適性がありそうです。
有力馬④ クムシラコ
父 ディスクリートキャット(フォレスリー=ストームキャット系)
→ 米G1馬で、その父フォレスリーはストームキャット直子という北米スピード血統
母父 ネオユニヴァース(サンデーサイレンス系)
→サンデー系(二冠馬)で、サンデー系の底力をプラス。
「父Storm Cat系×母父サンデー」というスピードと底力の組み合わせであり、好走傾向に合致する一頭です。
有力馬⑤ ショウナンハクラク
父 フランケル(ガリレオ=サドラーズウェルズ系)
→ 欧州の名マイラー(英2000ギニー馬)でノーザンダンサー系のスピードと底力を兼ね備えます。
母父 ディープインパクト(サンデーサイレンス系)
→ 言わずと知れたサンデーサイレンス系
スピードの持続力(父フランケル)と瞬発力(母父ディープ)のバランスが取れており、配合面から直線競馬への高い適性が期待できる一頭となっています。
以上、アイビスサマーダッシュの血統分析でした!
みなさん最後までご覧いただきありがとうございました!
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